Sさんがくれた時間
打ち合わせの直後だった。
ピコン。
ピコン。
LINEの通知が続けて届いた。
なんだろう?と思って開くと、
「今日はありがとうございました」
というメッセージと一緒に、コーヒーのチケットが2枚送られてきた。
結婚しても旧姓で仕事をしていた私が、
会社を立ち上げ、本名で活動を始めた。
名刺をお渡しした直後だったのに、
Sさんはきちんと今の名前を書いてくれていた。
そのことが、とてもうれしかった。
なんだか、
「もうこの名前を名乗っていいんだ」
と思えた瞬間だった。
普段、外でコーヒーを飲むことはほとんどない。
もっぱらドリップコーヒーをマイボトルに入れて持ち歩いている。
だから、いただいたチケットを握りしめて
(実際はスマホだけど)
翌朝、スタバへ向かった。
店内には、
仕事をしている人。
会話を楽しんでいる人。
読書に集中している人。
それぞれが思い思いの時間を過ごしていた。
そんな光景を眺めながら、
「あぁ、こういう時間もいいな」
と思った。
ちょうど読みたかった本があったので、
気づけば2時間近くそこで過ごしていた。
コーヒー一杯で居座ってしまったけれど(笑)
忙しい時ほど、
目の前のことをこなすことに精一杯になってしまう。
だからこそ、
立ち止まって本を読む時間や、
ぼんやり考えごとをする時間は、
案外大切なのかもしれない。
コーヒーチケットは2枚。
今日、その2回目の時間をいただいた。
Sさん、本当にありがとうございました。
またご一緒できる機会を楽しみにしています。